ひきこもりになって初めて足を踏み入れたアパート、それは殻のようだ

2018年6月29日自己紹介,ひきこもり

絹糸

ひきこもりニートになる前後くらいのことについて覚えている範囲で書きたいと思います。

 

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高校の頃からなんとなく、大学に入ってから明確に生きていたくないと思うようになりました。

ですが、精神的に安定している時は大学院に行って、大手企業に就職して、と思うこともありました。

そんな気持ちが交互にやってくる、そんな感じでした。

ただ、時が進むにつれて不安定になる時間が多くなっていました。

そうなると進学や就職を考える余裕はなく、生きていたくない、消えたいという気持ちが強くなってしまっていました。

そして現実的に考えると、という言い方も変ですが大学とかどこかに所属していない状態で消えたいと思いました。

漠然と大学を卒業したら消えようと思っていました。

 

家族は私が不安定なことは知っていました。

大学4年生になっても進学や就職については聞かれた記憶はありません。

聞けば私が不安定になり死んでしまうと思っていたからかもしれません。

それとも、死にたいと言いつつもこれまでのようになんとかするだろうと思っていたのかもしれません。

本当のことは家族に聞いてみないと分かりませんけどね。聞く気もないし聞きたくはないですけど。

年が明けた頃にこれからどうするのか聞かれました。私は「死ぬんじゃない?」と答えました。

 

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実家には戻りたくありませんでした。

祖父母や親戚、近所の人達に会いたくなかったのが主な理由です。

幼い時からあの町が苦手で嫌いでした。

あの町で上手く生きられませんでした。まあ、上手く生きられた場所なんてありません。

故郷を嫌っていることは家族も知っていました。

 

3月に母から連絡がありました。隣町で一人暮らしをしないかという提案でした。

私は「うん」と答えました。

隣町は私が卒業した高校がある町で全く知らない場所というわけではありません。

隣町にアパートを探しに行く時間はなく、母と姉達が探してくれました。手続きなどもしてもらいました。

 

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大学をなんとか卒業し、私は隣町に行きました。

駅で母と姉達が出迎えてくれました。そのまま、アパートに向かいました。

 

そして、ひきこもりを始める部屋に初めて足を踏み入れました。

既に以前住んでいたアパートから荷物が届いていました。

以前よりも狭い部屋に段ボールや緩衝材に包まれた家具、家電製品などが押し込まれていました。

何が必要なのか不要なのか判断するには当時の私には時間がかかることだったため、ほとんどの物を捨てずに引っ越したからです。

 

その中から、とりあえず布団を引っ張り出して寝ました。

長い間、寝ていたと思います。

勉強も研究も仕事も、何も目の前にない状態は初めてだったかもしれません。

誰も攻撃してこない、上手く立ち回れなかったと悩まなくてもいい。

生きているのか死んでいるのかもあやふやでした。そこは、まるで殻みたいでした。